ごみ袋が高い!物価高なのになぜ…有料化が進む理由と私たちができること5選

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自治体ごとに指定されている「ごみ袋」。

無料の地域も多くありますが、ここ最近「ごみ袋の有料化」を検討・議論する自治体が増えていることが話題になっています。

既に有料化している自治体でもごみ袋の値上げが起きたりするなど、物価高で生活を切り詰めている私たちにとっては痛手でしかありません…

  • なぜごみ袋の有料化が検討されている?
  • 有料化しないと起こりうる未来
  • ごみ問題解決に向けてできること5選

について本記事にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

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なぜ有料化が検討されている?

「ごみ袋の有料化がなぜ検討されているか?」を理解するには、順に下記ポイントをおさえていく必要があります。

  1. ごみ処理費用は税金で賄われている
  2. ごみ処理には莫大なコストがかかる
  3. 莫大なごみ処理コストがさらに増加傾向
  4. 追い討ちをかける焼却施設の更新需要
  5. 最終処分場の寿命があと23年ほどしかない
  6. つまり、どういうことか?

ごみ処理費用は税金で賄われている

まず大前提のお話ですが、ごみ処理はタダではありません。

ごみ処理にかかる費用は全て「税金」のおかげで成り立っています。

つまり、私は既に「税金」という形でごみ処理費を支払っているのです。

ごみ処理には莫大なコストがかかる

環境省が発表した一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)によると、ごみ処理の事業経費は2兆1519億円。

国民1人当たりで換算すると、なんと約17000円にもなります。

えなきち
えなきち

ゴミ処理の為に17000円も税金を払っているなんて、びっくりです!

莫大なごみ処理コストがさらに増加傾向

既にびっくりな金額がかかっているごみ処理の経費ですが、恐ろしいことに増加傾向にあります。

その理由としては、

  • 人件費や燃料費の高騰
  • 国内処理施設の不足
  • 廃棄物処理の規制が厳しくなった

などがあるようです。

今後の人手不足も懸念されますし、ますます厳しくなりそうですよね…

追い討ちをかける施設の更新需要

さらにさらに、ごみ処理コスト増加に追い討ちをかけているのが焼却施設の老朽化

ごみ処理施設の耐用年数は30年なので、施設の定期的な更新や建て替えをしなければ、処理能力が落ちたり不具合を起こすことになります。

えなきち
えなきち

ごみ処理コストが高騰する中、「施設の更新費用」も必要なので、ごみ処理財政はかなり厳しい状況ということです。

最終処分場の寿命があと23年ほどしかない

最後に、お金以上に深刻な問題をお伝えしておきます。

環境省が発表した一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)によると、最終処分場(埋立地)の残余年数は23.4年。

23年後、ゴミを埋め立てる場所がゼロになる!

ということ。

ごみ処理コストの増加はあくまで目先の問題。

「そもそもごみを受け入れる先がない」というもっと深刻な問題が将来控えていることは頭に入れておきましょう。

つまり、どういうことか?

ここまでのポイントを踏まえて、「なぜごみ袋の有料化が検討されているか?」に対する回答は下記の通り。

  • このままではごみ処理の費用が払えなくなる
  • ごみ袋を有償化するなどして、新たな財源を確保しなければならない
  • そもそもごみの埋立先が限界を迎えつつあり、「ごみを減らす意識」を住民に持たせたい

ということです。

財源の確保と住民の意識向上が主な目的のようです。

えなきち
えなきち

ごみ袋有料化と住民の意識向上」が結びつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に有料化によって成果を出している自治体はあります。

下記にその例をご紹介します。

東京都 八王子市の例
  • 2004年よりごみ袋有料化を開始
  • ごみの年間総量が開始前と比較して4割減(2003年実績と2023年実績を比較)
  • 「ごみが少ない自治体」2年連続全国1位
  • リサイクル率3年連続全国2位

有料化になったことで、「ごみとしてではなく、分別して資源として出そう」など、資源のリサイクルに対する住民の意識が向上したんですね。

今はごみ袋を無償化している東京23区でも、「リサイクル意識向上」「ごみの削減」を理由に有料化が検討されてるようです。

近いうちに、「有料のごみ袋は当たり前」の時代が来るかもしれません…

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有料化しないと起こりうる未来

とはいえ、

なんとかごみ袋有料化はやめて欲しいな〜

というのが皆さんの本音でしょう。

では、有料化を進めなければ何が起こるのか?私なりに想定される未来を考えてみました。

結局他のところでお金を徴収される

財源が不足している以上、なんとかしなければならないのは事実。

「ごみ袋」で財源を得られないのであれば、他の税金からごみ処理費用が賄われるのが自然でしょう。

住民税なのか消費税なのか事業税なのかわかりませんが…結局どこかで徴収されることに変わりはありません。

不平等が起きてしまう

ごみ袋が無料のままということは、言い換えれば

ごみをたくさん出す人と、ごみが少ない人の負担が同じ

ということ。

  • ろくに分別もせずに、ごみ袋を大量に使う人
  • しっかり分別して、ごみ袋を少ししか使わない人

上記どちらも同じ税金の支払いで済むのです。

日々分別をして努力されている方にとっては、大変不平等な状況になるでしょう。

ごみ回収の頻度や受け入れ量が減る

もし仮に財源を確保する以外の道を探すとすれば、ごみ処理サービスの縮小が妥当

ごみ処理人員を減らしたり、受け入れ量を減らすなどして「人件費・運営費」の削減につなげるのです。

当然、ごみ処理の回収頻度が減るなど、私たち住民にとって不便になること間違いなし。

えなきち
えなきち

「追加予算なしでなんとかごみ処理継続して〜」と安易に考えるのはやめた方が良さそうです…

家の周りがごみで溢れる

最終処分場がいっぱいになり、ごみ回収も財源不足でろくにしてもらえない…

「家の周りが処理しきれないごみで溢れる」そんな未来が来るかもしれません。

えなきち
えなきち

家の外に出したごみが、きちんと回収されていくことは、当たり前のことではなくなるかもしれません。

ごみ問題解決に向けてできること5選

コストの増加に埋立地問題…ごみ問題は決して他人事ではありません。

「ごみ問題解決に向けてできること」を下記にまとめました。今日から実践していただけると嬉しいです。

使い捨て・個包装をやめる

サランラップ、ジップロックといった使い捨て商品や、個包装のお菓子。

これらはごみを増やす原因の一つです。

我が家では蓋つきタッパーを活用し、サランラップでお皿に封をする習慣をやめたところ、ごみの量がかなり減りました。(ブルーノの保存容器は見た目が可愛いのでそのまま食卓に出しても違和感なしでオススメです。)

他にもシリコンラップなどゴミを減らすアイデアはいくつかあるので、興味のある方は下記記事をご覧ください。

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捨てずに再利用する

本来なら「ごみとして捨てていたはず」の物を再利用することも、ごみを減らす道への第一歩です。

別の使い道を見つけることで、新しく購入する必要がなくなったというメリットも。

具体的な再利用のアイデアは下記にまとめてますので、ご覧ください。

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捨てずにメルカリなどで販売する

不用品の中には、まだ使えるものもたくさんあるはず。

捨てるのではなく、メルカリなどで販売すればごみを減らすだけでなくお小遣い稼ぎもできます。

私も400品以上の不用品を販売し、ごみが減る+家計が楽になりました。環境に優しい上に、お小遣い稼ぎもできて一石二鳥です♪

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分別してリサイクルする

一見するとただのごみも、分別すれば資源となりリサイクルが可能になります。

自治体の指定日に分別ごみとして出すか、お近くのスーパーなどにある回収BOXに入れるのも一つでしょう。

ごみ袋の使用量は一気に減るはずです。

量り売りショップを活用する

日本ではまだ馴染みが低いですが、ヨーロッパを始め、海外で広がりつつある量り売りショップ。

洗剤や調味料など、日本でも少しずつ量り売りを見かけるようになってきました。

今はまだお店が少ないかもしれませんが、近所にそういったサービスがないか探してみるのも一つです。(大阪については下記記事にまとめています。)

合わせて読みたい
【2024年9月更新】大阪にある量り売りショップの場所まとめ
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まとめ ごみ袋有料化について

今回の記事では、

  • なぜごみ袋の有料化が検討されている?
  • 有料化しないと起こりうる未来
  • ごみ問題解決に向けてできること5選

について解説しました。

ごみ袋の有料化が検討されている理由は下記の通り。

  • このままではごみ処理の費用が払えなくなる
  • ごみ袋を有償化するなどして、新たな財源を確保しなければならない
  • そもそもごみの埋立先が限界を迎えつつあり、「ごみを減らす意識」を住民に持たせたい

財源の確保・住民の意識向上が大きな目的であることをお伝えしました。

もし「ごみ袋が有料化されなかった」としても、下記のようなことが起こると考えられます。

  • 他のところでお金を徴収される
  • 不平等が起きてしまう
  • ごみ回収の頻度や受け入れ量が減る
  • 家の周りがごみで溢れる

結局、何かしらのしわ寄せがこちらに来るということです。

つまり、今からでも一人一人が行動を起こさなければなりません。「ごみ問題解決のためにできること」は下記の通り。

  • 使い捨て・個包装をやめる
  • 捨てずに再利用する
  • 捨てずにメルカリなどで販売する
  • 分別してリサイクルする
  • 量り売りショップを活用する

上記を実践すれば、かなりのごみの量が減ると考えられます。

ごみ袋だけでなく、不用品回収など「ごみ処理コスト」は家計にも重くのしかかってきます。節約の意味も込めて「ごみを減らせないか?」を考えてみましょう。

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ミニマリスト
ミニマル(最低限)&ゼロ・ウェイスト(無駄のない)生活を目指す30代主婦。
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「ゴミが出ない製品選びをする」
の4つの観点を大切にしながら
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